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こんばんは。
いや~、今日も暑かったですねぇ。
梅雨はどこ行っちゃったんですかね。

今日は、本の紹介をしたいと思います。

『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』

 著者/沢木耕太郎

世界は「使われなかった人生」であふれてる』に続く、
沢木耕太郎さんの映画エッセイ第2弾です。

タイトルの『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』は、
冒頭のエッセイのタイトルでもあり、それは作者の若い頃の体験からも
来ているんですが、映画には、実に多くの「愛」を口に出来なかった
二人が登場してくるというものです。

『ブロークバック・マウンテン』、『ローマの休日』、
『紙屋悦子の青春』、これらの映画に出てくる登場人物は、
皆最後まで「愛」という言葉が発せらぬまま終わりを迎えているのです。

そして、この「愛」を口にできなかった者たちの物語とは、
「愛」が成就しなかった者たちの物語でもあると作者は言います。
それは、成就しなかった「愛」は色褪せることなく、
むしろ年を経るごとに鮮やかにすらなっていくからなのだと。

これを読んで、僕も昔のことを思い出してしまいました。
そして、それは確かに、色褪せることなく、
甘美な思い出として、記憶の中に眠っていることに気付かされます。

この本は第1弾と同様、沢木さんが観た映画の批評でも感想でもない、
その映画から派生するさまざまな思いを、沢木さん独特の
心地よい文体で綴った映画エッセイ集とでも呼べるものです。

他に、『K-PAX 光の旅人』、『硫黄島からの手紙』、
『フィールド・オブ・ドリームス』、『モーターサイクル・ダイアリーズ』、
『ライフ・イズ・ビューティフル』など全32編の映画評。

お勧めですので、
ぜひ読まれてみてはいかかでしょうか。

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